• 責任ある調達体制の構築

従業員のエンゲージメントと心身の健康を最優先

ポイント

Nikeは、エンゲージメントの強化、報酬の向上、女性のキャリア発展の機会形成につながるプログラムの開発と拡充に取り組んでいます。

Nikeには、能力があり、大切に扱われ、仕事に積極的に従事できる環境の働き手が、事業の発展とサステナビリティの鍵を握るという信念があります。そして、サプライヤー企業も各々の従業員をしっかり尊重できるようにサポートしたいと考えています。従業員のエンゲージメントを高めることで、有能かつ機敏で意欲的な働き手への成長が促進され、個人と組織の双方にとってプラスの成果につながるからです。

エンゲージメントの高い働き手は、たいてい心身ともに不安がないだけでなく、自分の仕事に対してみずから活発に取り組む可能性が高いと考えられます。 積極的に従事する働き手の存在は、報酬、時間外労働、職場の状況といった何よりも大切なビジネス上の課題を乗り越える上で、本質的に変化を起こしてくれることが明らかになっています。

ここ5年以上にわたり、NikeはEngagement and Wellbeing Survey(エンゲージメントと心身の健康に関する調査、EWB)の開発と実施を通して、工場で働く従業員のエンゲージメントの水準と体験について測定してきました。 この調査の対象をサプライチェーン全体でより多くの工場に広げようとしてきましたが、働き手の意見の測定についてはまだスタート段階です。 エンゲージメントを向上させる能力の育成において、私たちはサプライヤーを積極的にサポートしています。これは未来の基礎となる施策であるため、働き手の価値を認めて関係を築く工場とともに成長し続けようと取り組んでいます。

私たちは、実証的なデータに基づく実用的で測定可能な手段をサプライヤーに提供し、エンゲージメントを向上させながら、2025年に向けた意欲的な目標設定を後押ししています。 2025年までに、すべての戦略的サプライヤーがNikeの製品づくりに携わる人材のエンゲージメントを測定し、向上につなげられるようになると見込んでいます。 

この目標を設定した理由は、自分の価値を認めてもらえる職場の従業員こそがエンゲージメントの高い働き手となり、積極的に貢献したいという意欲を持ってもらえるという信念からです。 労働環境も、心身両面で安全でなければなりません。管理者は、積極的に安全な環境を構築していく必要があります。

この目標の達成に向け、私たちは3つの主要な分野に焦点を当てて取り組んでいます。

従業員のエンゲージメントと心身の健康
Fy22 Worker Engagement Wellbeing Worker Training Support Worker Engagement Wellbeing Poster
EWB調査の拡大

目標は、戦略的サプライヤーを100%カバーすることです。 調査対象になるサプライヤーが増えるほど、業界全体をより的確に把握でき、より良い未来に向けて変化できる可能性が高まります。

私たちは、工場で働く個人の経験に基づくエンゲージメントを測定しようと、Engagement and Wellbeing Survey(エンゲージメントと心身の健康に関する調査、EWB)を開発しました。 このEWB調査は、従業員が会社に支えられているとすでに感じている領域を明確にし、工場管理者が従業員のエンゲージメントを向上させる機会を見いだすのに役立ちます。

この調査は、サプライヤーをはじめとするさまざまな組織の協力のもと、大規模な試行を実施しました。結果は統計的に意味があり、実行に移すことが可能であり、施設でのエンゲージメントの現状を包括的に描く手段になることが確認されています。

サプライヤーが働き手の声を聴く取り組みの推進

サプライヤーにはそれぞれに異なった個性と状況があり、従業員のエンゲージメントや心身の健康への取り組みもさまざまであることを認識したうえで、それぞれの状況に合わせた手段を用意しています。 Nikeのガイドラインにより、基準となるアプローチを提供し、調査のプロセスでサプライヤーが主体性を持ち、説明責任を果たせるようにします。 私たちは、モバイルやタブレットの技術を活用して、このような調査をオンラインで実施するベンダーとの強固なネットワークを築いています。このネットワークにより、結果に対して迅速なフィードバックが得られ、従業員と管理者とのコミュニケーションに取り入れることが可能です。

HRアプローチへのEWBプロセスの導入

サプライヤーがEWB調査から得たデータに基づき、従業員にプラスの効果をもたらす行動を起こせるよう、引き続きツールの進化と能力の育成に取り組んでいきます。 EWB Action Planning Guide(EWBアクションプランガイド)も、この取り組みの一環です。従業員から得たデータを基に行動を起こし、HRMシステムに取り入れるためのプロセスを開発して実践しようとする工場の役に立ちます。

エンゲージメントを高める能力の構築

エンゲージメントの測定はまだ始まったばかりです。 Nikeは、エンゲージメントを高める能力の育成で、サプライヤーをサポートしています。 従業員と管理者のコミュニケーションの向上、戦略的な人材管理や効率的な管理の枠組みへの投資、安全を重視する文化の推進、大切に扱われる従業員の視点に立ったプログラムへの採用に重点を置くことで、従業員のエンゲージメントが向上し、ビジネスが成長します。

志を同じくする他の企業と手を取り合い、従業員のエンゲージメントや心身の健康を確立するツールやプログラムの開発と拡充を行うことにも価値があると考えています。

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