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ウィメンズアパレルにNikeがもたらしたイノベーション50年史

  • 2024/3/21
Nike Volume 2 Photo Essay Victoryswim2

初の内蔵型スポーツブラから女性専用デザインのサッカーキットまで、Nikeは精力的にアパレルの常識に挑戦し、新たなスタンダードを確立してきました。

Nike Volume 2 Photo Essay Windrunner

1979年:ウィンドランナー
現在も定番のウィンドランナーは、1970年代のランニングブームの中で生み出されました。デザインを担当したのは、Nike初のアパレルデザイナーでもあるダイアン・カッツです。 従来のトレーニングギアの制約にとらわれず、軽量単層構造で耐候性の高いラグランスリーブのナイロンジャケット。悪天候の中でも自由に動けるウェアが誕生しました。 デザイン面においても、視認性を高める大胆なカラーと26度のV字ラインで強く印象に残ります。

Nike Volume 2 Photo Essay Noelle Warm Up

1985年:ノエル ウォームアップ
この年、Nikeの秋物ウィメンズカタログの表紙を飾ったノエル ウォームアップ。 80年代の熱狂的なエアロビクスブームに対応して登場した高性能スウェットシャツは、鮮やかなカラーが当時の雰囲気を象徴しています。

Nike Volume 2 Photo Essay Print Fleece Crew

1987年:プリント フリース クルー
ベテランデザイナーのアンジェラ・スノーが手がけたトップスは、Nike初となる全面プリントを採用。 当時のトレンドを独自の手法で解釈したデザインで、ウィメンズのスポーツアパレルに対するNike独自の視点を表現しています。

Nike Volume 2 Photo Essay Airborn

1987年:エアボーン
エアボーン サポート トップは、スポーツブラを内蔵したNike初の商品。あらゆる体型、サイズの女性が快適な着用感でスポーツをプレーできるようになりました。 1988年のバージョンでは全面プリントを採用し、アンジェラ・スノーが考案した美しいスタイルを進化させています。

Nike Volume 2 Photo Essay Side 1 Logo

1989年:サイド 1
Nikeはサイド 1 アパレル部門を設立し、若い女性に焦点を絞ったユニークな視点を探求。新世代のティーンエージャーたちを刺激するスタイルが前面に打ち出されました。 サイド 1 ラインの展開は短期間で終了しましたが、スタイルの観点から機能を捉え直すアプローチの先駆けと言えます。

Nike Volume 2 Photo Essay Side 1 Racerback Bra

1991年:サイド 1 レーサーバック ブラ
過熱するフィットネスブームを受けて、1990年にNike初のスポーツブラが「エアロビクス用トップス」として登場。 「ブラ」という言葉がNIKE, Inc.の製品名称として初めて使用されたのは1991年。若い女性をターゲットにしたNikeのサイド 1 ラインから、レーサーバックブラが発売されました。

Nike Volume 2 Photo Essay Aerobics Mini Top

1995年:エアロビクス ミニ フィットネストップ
ソーシャルメディアが登場する前、90年代のフィットネスインフルエンサーは、エアロビクスワークアウトのビデオを通じて絶大な人気を誇っていました。 この熱狂的なブームの中、Nikeはサポート性に優れ涼しい着用感が続くエアロビクス ミニ フィットネストップを発売。 このトップスは「ブラ」と呼ばれず、真にNikeブランドとされるスポーツブラは1996年まで企業カタログに掲載されませんでした。

Nike Volume 2 Photo Essay Swift Suit

2000年:スウィフト スーツ
今ではアイコニックなオリンピックファッションとなったフルボディスーツは、空気力学を最大限活用するためのデザイン。2000年にシドニーで短距離走者のキャシー・フリーマンが着用し、400m走で優勝したことで不動の名声を獲得しました。

Nike Volume 2 Photo Essay Tempo Short

2004年:テンポ ランニングショートパンツ
カーブしたサイドパネルに速乾性の高いメッシュ素材を使用したショートパンツは、涼しさをキープしながら自由に動けるデザイン。あっという間にランナーから高い支持を獲得しました。 今なおNikeで抜群の人気を誇り、ウィンドランナー同様にNikeブランドを代表するアイテムとなっています。

Nike Volume 2 Photo Essay Dance Tank

2005年:ダンス タンク
メッシュのシュラグとセットになったタンクトップ。90年代初頭のエアロビクスブームから2010年ごろまでのスタジオフィットネスのイノベーションと美意識の変化が体現されています。

Nike Volume 2 Photo Essay Revolutionary Support

2006年:革新的なサポートブラ
サポートブラを女性に不可欠なアイテムとして再定義する試みの一例。オリンピック出場選手の協力を得て、試着テストを実施しました。 縫い目のないデザインに、速乾性の高いDri-FITを採用。コンプレッション素材は一切使用せず、モーションコントロール・ストラップでサポート感をカスタマイズできるようにしました。

Nike Volume 2 Photo Essay Speed Courset

2006年:ナイキ スピード コルセット
もともとはNikeのフィットネスダンス向けコレクションとしてデザインされましたが、その後はプロテニス選手の試合で使用されるようになりました。 速乾性を高めるDri-FITテクノロジーを搭載し、前面と背面に画期的な通気システムも採用して通気性を強化しています。

Nike Volume 2 Photo Essay Shape Bra

2012年:シェイプ ブラ
サステナブル素材を積極的に取り入れた製品ライン「ベターワールド・イニシアチブ」の一環として、Nikeは100%リサイクルポリエステルを使用したスポーツブラを発売。 このプロジェクトではマテリアル・サステナビリティ・インデックスも作成されました。製品チームはこのツールを使って素材を評価し、フットウェアやアパレル製造でサステナビリティを重視するサプライヤーの素材を選べるようになりました。

Nike Volume 2 Photo Essay Pro Fierce

2014年:プロ フィアース ブラ
ナイキ・ウィメンズ・トレーニングは、女性用トレーニングアパレルの重要アイテムであるスポーツブラについて、2012年からイノベーションのコンセプトを探り始めます。 素材、フィット感、サイズ展開、アスリートの動きを網羅した研究に2年を費やし、その成果として2014年に登場したのがプロ コレクションです。 この研究で、Nikeは英国ラフバラー大学の研究者とタッグを組み、運動中の女性アスリートについて600時間以上に及ぶ生体力学的テストを実施。本テストは同大学とNike Explore Team Sport Research Labの双方で行われました。 その成果として誕生したのが、プロ フィアース ブラ。女性アスリートにとって、ブラが極めて重要な存在だと認知されるようになりました。

Nike Volume 2 Photo Essay Wmns Bb Collection

2015年:ウィメンズ バスケットボール コレクション
女性によってデザインされた、初のウィメンズバスケットボール高性能コレクションを提供開始。 エレーナ・デレ・ダンやスー・バードといったトッププレーヤーに加え、コネチカット大学の女子バスケットボールチームからもデザイナーたちが貴重な意見を聞き取りました。 そして誕生したエリート バスケットボールコレクションでは、曲線的にフィットするタンクトップ、軽量で通気性に優れたショートパンツ、メッシュパネルのパーカー、速乾性に優れたパンツが展開されました。

Nike Volume 2 Photo Essay Flyknit Bra

2018年:フライニット ブラ
他のNikeブラより30%も軽い、73gのFE/NOM フライニット ブラが登場。 合成繊維から作られた最先端素材のFlyKnitを使用し、縫い目が1つしかない構造でした。 それまでのハイサポートブラは、40ものパーツと多数の縫い目で構成されていましたが、アスリートに関する生体力学的テストを600時間実施してデザインを完成。その結果、摩擦と締めつけ感が少なく、速乾性に優れたブラが実現しました。

Nike Volume 2 Photo Essay Pro Hijab

2018年:プロ ヒジャブ
スポーツシーンにおける従来のヒジャブの機能的制約に挑戦したプルオン型アイテム。Nikeの素材の中でも、特に通気性の高い単層構造の丈夫なナイキ プロ クールメッシュを使用しました。 プロトタイプは重量挙げ選手のアムナ・アル・ハダッド、ランナーのマナル・ロストム、ボクサーのゼイナ・ナーセルにテストしてもらいました。 プロ ヒジャブによって、ヒジャブに関するインクルーシブな対話が促進され、ムスリムの女性スポーツ選手たちに対するサポートが前進しました。

Nike Volume 2 Photo Essay Victoryswim1

2019年:ヴィクトリー スイム
ナイキ プロ ヒジャブに対するアスリートの熱狂的な反応を受けて、Nikeのデザイナーが画期的なコレクションを実現。アスリートの背景、体形、能力や目標にかかわらず、誰もが自信を持ってプールで泳げるようにサポートします。 このアパレルでは、ナイキ ヴィクトリー フルカバレッジ スイムスーツをはじめ、セパレートタイプのナイキ ヴィクトリー スイムヒジャブ、ナイキ ヴィクトリー スイム チュニック トップ、ナイキ ヴィクトリー スイムレギンスなどを展開。体の露出を抑えたスイムウェアに画期的な機能を提供しました。

Nike Volume 2 Photo Essay Womens Football Kit2

2019年:ウィメンズ サッカーキット
フランスでのFIFAトーナメントに先駆けて、Nikeは本大会に挑む女子チーム専用キットを初めてデザイン。 それまで、女子選手は男子選手のユニフォームを着用していました。Nikeは革新的で魅力的な女子サッカー選手向け製品をデザインすることを目標に掲げ、 イングランド女子代表チームを含む計14チームにホーム用とアウェイ用のキットを提供。 サステナビリティも重視し、このシリーズでは代表チーム用キット1つあたりで12本のペットボトルを再利用しました。

Nike Volume 2 Photo Essay Alate Bra3

2022年:アレート ブラ
あらゆる体の形にフィットする幅広いサイズ展開のブラが新登場。速乾性の滑らかな軽量素材でNike Support-FITと呼ばれるイノベーションを確立しました。ミニマルなデザインで抜群のサポート性を提供します。

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