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Nikeがコミュニティで取り組むクライメート・レジリエンスの進捗状況

  • 2023/10/26

ポイント

  • Nikeがさまざまなコミュニティで取り組んでいるクライメート・レジリエンス・プログラムは、開始から1年を経て、すでに気候変動の影響を緩和し、スポーツの未来を守るために有意義な成果を上げています。
  • NikeのパートナーであるTrust for Public Land(TPL)は、初回助成金の200万ドルを活用して、ニューヨーク市、シカゴ、ロサンゼルスで11万7,000平方フィートを超える公共公園を再活性化し、ほぼ10万人にのぼる大人と子どもたちの暮らしに貢献しています。
  • コンクリートの遊び場を魅力的な都市型緑地に変えるために、チームは1,400本以上の在来植物や樹木を植え、目標の1つである年間約250万ガロンの雨水流出管理を支援しました。


気候変動は、常に世界中のアスリート*に、日々影響を与えています。 また、気候変動はスポーツに脅威を与えるだけでなく、不公平を助長し、スポーツ参加への障壁を作り出す重大な社会問題でもあります。

この事実をふまえ、Nikeは昨年、都市の緑地や公園へのアクセスを提供し、スポーツへの参加を最も必要としているコミュニティにおいて参加の機会を増やすことを支援するコミュニティ・クライメート・レジリエンス・プログラムを立ち上げました。そして、気候変動の影響を受けやすい米国を拠点とするコミュニティのプロジェクトに資金提供をするため、初回助成金としてTrust for Public Land(TPL)に200万ドルを提供しました。

その後1年が経過しましたが、このコミュニティ・クライメート・レジリエンス・プログラムはすでに気候変動の影響を緩和し、スポーツの未来を守るために有意義な成果を上げています。

TPLとのパートナーシップにより、ニューヨーク市、シカゴ、ロサンゼルスの学校校庭や公共の公園スペース約11万7,000平方フィートが再活性化され、ほぼ10万人に及ぶ大人や子どもたちの暮らしの向上に貢献しています。 これらの場所はすべて、有色人種が大部分を占める低所得者の居住地域に位置しており、歴史的に公園の質やスペースが十分に整備されておらず、裕福な住人が多く住む地域の公園に比べて洪水のリスクも高い傾向にあります。 これらの場所を魅力的な都市型緑地に変えるにあたって、チームは1,400本以上の在来植物や樹木を植え、年間約250万ガロンの雨水流出を管理する設備を構築するなどの目標を掲げています。

「生徒たちは屋外の校庭にいることでインスピレーションを得ることができ、それを芸術、音楽、スポーツの分野で表現できます。また、屋外の空間が整うことがいかに教室でのパフォーマンスに良い影響をもたらすかということも感じ取れます」と、Camino Nuevo Charter Academyのファシリティディレクターを務めるカーラ・Y・リベラは言います。 彼女が勤務する学校は、NikeとTPLが公共の公園を改造した地域に位置しています。ここでは在来の樹木や植生を倍増させて日陰を作り、冷却効果を上げることで、健康を守りながら、さらにエネルギー需要を削減しました。

研究によると、こうした取り組みは大きな変化をもたらすことが示されています。 緑地は、気候と不公平によって引き起こされる都市部のヒートアイランド現象や洪水の影響を緩和する上で重要な役割を果たします。 特に木々や植物が密集している公園は、周囲の都市部よりも最高で華氏17度(摂氏8度)ほど気温が下がることがあります。 公園は、豪雨時の水を分散し、気候関連の自然災害の影響を最小限に抑えるのに役立つだけでなく、コミュニティの水質改善にも貢献します。

「Trust for Public LandとNikeは、気候変動への適応力や公園に関する枠組みを変えるうえでユニークな立場にあります。 私たちは両者とも、スポーツや遊びのために屋外にアクセスすることは人間が基本的に必要としていることであり、健康と幸福に不可欠であると信じています。また、これらのスペースを活性化することが気候変動の影響に対処することに役立つと理解しています」こう語るのは、Trust for Public Landのエクイティ&ビロンギング担当兼副社長、ロンダ・リー・チャップマンです。 「私たちはともに、アスファルトが敷き詰められた学校の校庭を、子どもたちが健やかに育つ場所へと変える取り組みをしています」

TPLのデータによると、米国で最も人口の多い100都市のうち、ほとんどの住民が有色人種であると認識されている地区では、白人が多数を占める地区と比べて、利用できる公園スペースが平均43%少ないことが明らかになっています。 低所得者居住地域の住民は、高所得者居住地域の住民と比べて、公園のスペース利用が42%少ないというデータもあります。 特に有色人種が大半を占める地域や低所得者居住地域において、気候変動がもたらす熱ストレスや洪水などのリスクが増大する中、意図的に緑地や公園を設計し、設置することが、インクルージョンや気候変動への適応力を促進する重要な要素となっています。それは、スポーツに参加する人口の増加や、コミュニティ全体の健康の向上へとつながっていくことにもなるのです。

*体ひとつあれば、誰もがアスリート

Trust for Public Landについて
Trust for Public Land(TPL)は、人々が自然の恩恵と喜びを感じられる環境づくりに取り組む、国立の非営利団体です。 自然への公平なアクセスをリードするTPLは、各コミュニティと協力して公園を創設し、最も必要とされる土地に公園をつくり、公有地を保護してきました。1972年以来、TPLは400万エーカー以上の公有地を保護し、5,364以上の公園、遊歩道、校庭、象徴的な野外スポットを造成しました。また、公園と公有地のために930億ドルの公的資金を調達し、ほぼ940万の人々を自然と結びつけてきました。 より詳しい情報については、
tpl.orgをご覧ください。

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