フェイス・キピエゴン、1マイル走で自身の世界記録を更新し、ランニングの歴史を新たに刻む
- 2025/6/26

この記事のポイント
- Nikeアスリートのフェイス・キピエゴンが、再び、女性として史上最速のタイムで1マイルを走破。
- キピエゴンは6月26日パリで、1マイルを4分06秒42という歴史的なタイムで完走し、自身の世界記録を更新しました。
- 偉大なBreaking4の快挙により、キピエゴンは女子中距離界で史上最多の栄冠を誇る選手としての地位を不動のものとしました。
- ランニングはチームスポーツ。キピエゴンとNikeとの16年間にわたる深いパートナーシップ、そして「人間の潜在能力の限界を押し上げる」というNikeの総合的なアプローチや根本的な信念が、彼女の歴史的パフォーマンスを後押ししました。
- キピエゴンの大胆な挑戦は、勇気と野心、自由の象徴であり、さまざまな背景、競技、熱量のアスリートに、野心の大小に関わらず夢を追いかける舞台を切り開いています。
フェイス・キピエゴンは6月26日パリで、16年来のパートナーであるNikeからの総合的なサポートのもと、1マイル走で再び女性史上最速を記録。女子中距離界で最多の栄冠を誇るアスリートとしての地位を不動のものとしました。
4分06秒42という驚異的なタイムで完走したキピエゴンは、自身の世界記録を1秒22更新。スポーツの限界に挑むとともに、長年不可能とされた歴史的な大台に迫り、次世代のアスリートたちが大きな夢を描く舞台を築き上げました。
「大変だったけれど、自分が成し遂げたことを心から誇りに思います。これからも挑戦を続け、夢を追いかけ、大きな目標を追求していきたいです」と、キピエゴンは挑戦を振り返ります。「世界中の人々、特に女性たちに、勇気を出して挑戦してほしいと伝えたいです」
キピエゴンが出した歴史的なタイム(ラップタイム:1:00.20、2:00.75、3:01.84、ゴールタイム:4:06.42)は、Nikeとのパートナーシップのもと、この挑戦のあらゆる要素を最適化するために数か月にわたって準備を重ねた成果です。彼女とNikeはアパレルやフットウェアの革新に加え、開催地、空力、効率性など、あらゆる要素とそのメリットを考慮。可能性の限界に挑むための最適な環境づくりに、共に取り組んできました。
NIKE, Inc.の社長兼CEO、エリオット・ヒルはこう話します。「私はこの瞬間、フェイスが夢を追いかける姿を見たことを決して忘れません。フェイスのようなアスリートを支えること、これこそがNikeが存在する理由です。今日、フェイスが自身の世界記録を打ち破り、歴史が刻まれました。彼女の歴史的なパフォーマンスと、可能性の再定義を追求する姿を目の当たりにすることで、次世代のアスリートたちはさらに大きな夢を抱くでしょう。私たちのチームが提供した専門知識、イノベーション、デザイン、創造力、そして総合的なサポートによって『不可能を可能にした』ことを誇りに思います」
キピエゴンのBreaking4挑戦に際し、Nikeはスポーツ科学研究とデザインの専門知識を余すところなく活用し、彼女の最高のパフォーマンスを支えるスピードに特化した一体型の製品を開発。それが、未来的な空気力学特性を持つ史上初の「ナイキ フライ スーツ」、革命的な3Dプリント素材を使用した「ナイキ フライウェブ ブラ」、そして彼女の細かな要望に合わせて設計された超軽量の「ナイキ ビクトリー エリート FK」スパイクの3つです。
この歴史的な挑戦は、キピエゴン本人とドリームメーカーと呼ばれるNikeの専門チームが一体となった壮大なプロジェクトとなりました。彼女の揺るぎない努力と、比類なき才能、Nikeとの強固なパートナーシップ、そして人間の潜在能力の限界を押し上げるというNikeの総合的なアプローチや根本的な信念を体現しています。
パリのスタッド・シャルレティで行われたキピエゴンの挑戦は、女子スポーツにおける大きな転機とも言えます。2023年に彼女が樹立した世界記録タイムは、4分の大台に7.64秒及びませんでした。その後、キピエゴンがBreaking4に挑むまで、単独で4分の壁を突破する可能性を持った女子選手は出てきませんでした。
今回、キピエゴンとNikeは、お互いが協力することでこの状況を変える可能性があると認識。約70年前にロジャー・バニスターが初めて達成した4分の壁を打ち破るために、両者のパートナーシップの全力を注ぎ込みました。
世界記録保持者として圧倒的な強さを誇る1500mとは異なる挑戦を選んだキピエゴン。史上最多の栄冠を手にした女子中距離選手としての地位をさらに高めようとしました。
キピエゴンは歴史的なパフォーマンスを見せてくれましたが、彼女の歩みは単に特定の記録を追う以上のものを表しています。彼女の大胆な挑戦は、勇気と野心、自由の象徴であり、さまざまな背景、競技、熱量のアスリートに、野心の大小に関わらず夢を追いかける舞台を切り開いています。
Nikeのサポートを受けて進められたキピエゴンのBreaking4への挑戦は、ランナーがランナーのために作ったブランドというNikeの原点を体現するとともに、スポーツにおいて女性を最も力強く支援してきたリーディングブランドとしての地位を裏付けるものでした。Nikeはこれまで女性アスリートのために新たな道を開拓し、女性のスポーツ参画を後押ししながら、型破りで各個人に合わせた科学的根拠に基づくイノベーションを届けてきました。
「Nikeでは、アスリートは非凡な偉業を成し遂げられると信じており、今日フェイスがそれを証明してくれました」と、Nikeプレジデント、エイミー・モンターニュは語ります。「この挑戦におけるフェイスとのパートナーシップは、スポーツ科学、イノベーション、デザインといった各分野の専門家が一丸となり、可能性の限界を押し広げるチームワークの力を示しています。フェイスは歴史を塗り替えただけでなく、スポーツの未来がこれまで以上に速く、強く、そしてよりインクルーシブであることを証明しました」
それがまさに、今日スタッド・シャルレティで感じられました。キピエゴンのパフォーマンスは新たな壁を打ち破る瞬間を表していますが、彼女の偉業は、あらゆるアスリートが大胆な目標を追い求める「無限の可能性」を示すとともに、その実現を支えるNikeの姿勢を物語っています。
*if you have a body, you are an athlete. (*体ひとつあれば、誰もがアスリートだ。)