NIKE, Inc.は今週、人種間不平等との闘いにおける進歩を評価する機会を設けました。 ワシントンD.C.で開催されたこのイベントは、人種的公平性の向上や構造的な人種差別の撲滅を支援するために、10年間で1億4千万ドルを投資する ブラック・コミュニティ・コミットメント(BCC)の4周年を記念するものです。
マイケル・ジョーダンとJordanブランドが所属するNIKE, Inc.,が 2020年6月に発表したBCCは、ブラックコミュニティに対する長年の取り組みを深め、最前線で人種間不平等と闘う非営利団体への貢献を促す大きなきっかけとなりました。
BCCの助成先団体の取り組みを称える「Path to Progress」のプログラムとして、NikeのリーダーがBCCの助成先団体を交え、コミュニティを中心とした助成の大切さについて語る一連のパネルディスカッション、国立アフリカ系アメリカ人歴史文化博物館の特別見学ツアーのほか、アナコスティアアートセンターではNikeリーダー、Nikeアスリート、そして助成先団体のリーダーが、これまでBCCがもたらしたインパクトについて対話する注目のイベントが開かれました。
このイベントは、コミュニティへの投資によって行動や変化を促すための具体的な手段を提示するオープンソースガイド「Nike Social & Community Impact Grantmaking Guide」の公開を背景で支える役割を担います (下のリンクをクリックすると、ガイド全文をダウンロードできます)。
「Nike Social & Community Impact Grantmaking Guide」のねらいは、他の企業や出資者がそれぞれのコミュニティで敬意と信頼に根差す戦略に基づき、当事者参加型助成を推進できるようにすることです。トピックには、 助成先選定に対するNikeのアプローチ、オンボーディング、資産運用、投資戦略の変更などが含まれ、Nike BCCの助成実績のデータが活かされています。 このガイドの核にあるのは、助成プロセスにおける協力的な関係構築を支持し、コミュニティを中心に据えた助成の力を肯定する考え方です。 出資者と助成先団体がともに構造的な変化を生み出す道を探り、真剣な態度で互いの意見を聴くことで、将来の世代にもたらすインパクトが増大します。
NIKE, Inc.バイスプレジデント兼チーフソーシャル&コミュニティ・インパクトオフィサー、ヴァネッサ・ガルシア=ブリットは、BCCの最初の4年で成し遂げた成功において本物の関係性が果たした役割を強調し、次のように語っています。
「私たちは、助成先団体や各団体が奉仕するコミュニティに特に必要とされる場で、各団体がインパクトを生み出せる機会を与えるというアプローチで支援することに重点を置いています。 協力関係とコミュニティを中心に据えた助成によって実現される参加型慈善活動という考え方は、BCCの成功に欠かせません。それに、この考え方が、 今では地域団体すべてに対する支援の在り方の中心になっています」
NIKE, Inc.はBCCを通じ、2024年度の現段階で860万ドルを、国の団体や米国の主要7都市(ボストン、シカゴ、ロサンゼルス、メンフィス、ニューヨーク、 オレゴン州ポートランド、 セントルイス)を中心とする地方の団体に寄付しています。 2024年度のBCC助成先団体に加え、NIKE, Inc.はBCCを通して125を超える非営利団体を支援しており、2021年度以来4,000万ドルに上る投資を継続しています。
NIKE, Inc.社長兼CEOのジョン・ドナホーはこう話しています。「この4年の間にNikeが行ってきた取り組みを誇りに思います。しかし、125を超える助成先団体の熱意、貢献、努力がなかったとしたら、ともに目指すインパクトを私たちの投資だけで生み出すことはできなかったでしょう」
ブラックコミュニティや歴史的に日の当たらなかったすべてのグループを支援することで、Nikeは引き続き、経済的エンパワーメント、教育改革、社会的公正の向上への取り組みを通じて最前線で人種間不平等と闘う組織をサポートしていきます。
地域レベルでは、Nikeは、スポーツを通じての社会的公正の実現に着目し、重点的に投資を行っていきます。 スポーツには試合や大会での勝利以外でも成功する可能性を引き出すパワーがあり、これは特に若い世代に当てはまります。 スポーツに参加する機会の増加がきっかけとなって、インクルーシブなコミュニティがあらゆる局面で前に進むチャンスが生まれると、Nikeは考えています。
今後6年の間、 マイケル・ジョーダンとJordanブランド は、黒人主導で経済的公正、教育、社会的公正、社会的認識の変革を目指して重要な取り組みを行う国や地方の団体への支援を、BCCを通して継続する予定です。