• 地球を守るために

無駄をなくす

ポイント

私たちは、製品が発売される前に無駄を取り除きます。 私たちは、製品に第2のライフサイクルを与えます。 そして私たちは、自ら生み出した廃棄物を新しい素材に変えます。

High quality, sorted materials help maximize the marketability of manufacturing scrap at facilities like Chang Shin’s in Indonesia.

たとえばインドネシアにあるChang Shinの施設では、分別された高品質な材料が製造廃棄物の市場性を最大限に高めるのに役立っています。

Nikeのビジョンは、廃棄物をゼロにすること。 そのビジョンを実現するために、私たちは循環的なアプローチを採用しています。 リサイクル素材をさらに多く利用し、効率的な製造方法や、より賢明なパッケージングを考案して取り入れ、製品が店頭に並ぶ前に無駄をなくすことに努めています。 また、引き取りサービスを通じて製品に第2のライフサイクルを与え、製造廃棄物や使用済み製品を新しい素材に作り変えています。

エンドツーエンドアプローチの採用

バリューチェーンから無駄を排除するには、アイデアの考案から生産、販売、リサイクルまたは回収に至るまで、製品ライフサイクルのあらゆる側面にわたる調整が必要です。 つまり、あらゆる決断によって無駄を最小限に抑えるという、システミックかつシステマティックなアプローチが求められます。 Nikeでは、そのアプローチを強化するために、次の6つの分野に焦点を当てています。1. 軽量かつ高生産性のある素材の使用、2. パターン効率の向上、3. 成形部品の簡素化による欠陥商品の削減、4. 根本的な原因の解決にリーンシックスシグマ方式を採用、5. クローズドループリサイクルの強化、6. 通常は効率的にリサイクルできない革や混合テキスタイルといった製造廃材のリサイクルを可能にする画期的な革新への取り組み。

まずは基本をよく理解する

Nikeでは、より効果的に廃棄物を削減し、リサイクルできるようにするため、廃棄物の見積りと測定方法を継続的に改善しています。 特に、私たちは欠陥商品の削減に焦点を当てています。なぜなら欠陥とは、デザインまたは製造過程に改善の余地があることを示すものだからです。 また、生産ラインで分別、袋詰め、タグ付け、計量を行った上で、廃棄物を丁寧に保管するよう細かな要件を設けています。リサイクルされた廃材から作られた素材が、品質および処理コストの点で新品材料と競合できるまでの品質を提供するためです。

環境への梱包による影響を軽減する

梱包(パッケージング)は製品を運ぶ際に不可欠な要素ですが、Nikeでは、広範にわたるサプライチェーン全体で廃棄物を減らすためにあらゆる側面を見直しています。 使い捨てのカートンから再利用可能なカートンに切り替え、世界中に製品を発送するために使用される配送用カートンの重量の削減に努めています。 また、配送時に利用される不要な充填材やパッキング材の使用も段階的に廃止しています。 2021年度末時点で、Nikeの配送センターの84%で充填材の使用が完全に廃止されました。

フットウェアにおいては、特殊なシューズの梱包を最適化し、シューボックスのあらゆる部分をリサイクル可能にしました。また、ボックスのサイズをぴったり入る大きさに変更して、重量と廃棄物を削減できるようにしました。 NikeやConverseのワンボックス梱包では、シューズをそのままシューボックスに入れて発送することができます。 外箱(および余分な梱包材)を廃止することにより、従来の配送方法と比較して注文品から生じる無駄を51%削減でき、二酸化炭素排出量は25%削減できます。 また、Nikeの各チームでは、つま先に詰め物が必要な場合を判断し、必要でない限りそれらを排除しています。 不要なつま先の詰め物を取り除くことで、2021年には約950万kgもの廃棄物を削減することができました。 アパレルとアクセサリーでは、より持続可能な梱包材を使用して、ジムバッグ、グローブ、シンガードなどの製品に使用される包装資材を最適化し、ハングタグシステムを最適化しています。

また、Nikeは世界中の小売店でビニール袋の使用を廃止しました。 以前は北米だけでも、250以上の店舗で5,000万枚以上のビニール袋が使用されていたのです。 また、プラスチック製ポリバッグの代替材料や解決策を検討し、デジタル製品の出荷に使用していたプラスチックの梱包を廃止する取り組みも行っています。 Nike European Logistics Campusでは、プラスチック以外の包装資材に完全に切り替えられました。

完成品の廃棄物に第2のライフサイクルを与える

完成品の廃棄物とは、元来の目的通りに販売または使用できなくなった商品のことを指しますが、それには消費者が使用しなくなった商品も含まれます。 Nikeのサプライチェーン全体を通じて、製品がこの指定に該当する理由にはさまざまなものがあります。 私たちは、これらの商品が何らかの方法で再利用できると認識しており、それらに再度息を吹き込むための取り組みを一層強化しています。

製品引き取りサービスを再活性化する

私たちは、Nikeの製品をリサイクルし再生するために、お客様を支援する新しいプログラムを発表し、試験的に導入しています。 リサイクルと寄贈(RAD)は、NikeのグローバルなReuse-a-Shoe(シューズの再利用)プログラムの進化版で、フットウェアとアパレルを受け入れて、着用済みの商品をNike Grindへとリサイクルし、使用できる商品をコミュニティパートナーを通じて寄贈するという取り組みです。また、 Nike Refurbished は、少し履かれただけで新品同様の、または若干不備のあるNikeのシューズを再生し、一部のNikeファクトリーストアやUnite and Community storesで再販売することで、これらの製品の寿命延長を図っています。 商品の寿命を延ばすことを目的とした店内修理サービスも試験的に導入しています。

リサイクル素材の需要を促進

Nikeでは、クローズドループリサイクルに重点を置いた意欲的なリサイクル目標を設定しています。 Nikeのイノベーションチームは業界の専門家と協力して、新たなリサイクル技術を特定。 世界的なコンソリデーター(混載業者)やリサイクルセンターのエコシステムとの協力を通じて、製造廃棄物を回収し、価値のある材料や製品に変えるための循環型サプライチェーンの構築に努めています。

こうした作業の多くは、1992年に誕生したNike Grindの成功がベースとなっています。 リサイクルされた廃棄物やフットウェアから作られたNike Grindは、今やNikeの新製品だけでなく、遊び場、ランニングトラック、電話ケース、カーペットパッドといった製品の製造にも使用されています。 私たちは研究開発への投資を行うとともに、さらに多くの材料をリサイクルし、Nike Grind素材の使用を増やすために各方面との関係を拡大しています。

新しいソリューションの革新を図る

Nikeは、リサイクルされた素材およびリサイクル可能な素材、新しい機械と製造方法、また新しいリサイクル技術の画期的な進歩を可能にするイノベーションにも投資を行っています。 Nikeのチームは、Space Hippieを通じて学んだことを基に、リサイクル素材を使用して最高のパフォーマンスを挙げるフットウェアなどの製品を生産する新しい方法を追求しています。 Alpha Fly Next NatureやMercurial Next Natureといった製品は、当社の能力を拡大し、製品ライン全体でよりサステナブルなイノベーションを推進するためのモチベーションとなっています。

従業員やベンダーとの連携

廃棄物を排除する取り組みには、従業員とベンダーの自発的な行動を促すことも含まれています。 そうした取り組みを微調整するためにNikeは監査を利用し、循環経済を具現化し、再利用を可能にし、リサイクルが難しいアイテムや使い捨てを完全に排除する空間を創造、運用するための活動に焦点を当てています。具体的には、ベンダーとの協力を通じて、食品廃棄物を削減するHome Grownプログラムという取り組みを行ったり、家具や余剰建設資材などを再利用または寄贈するルートを模索するなどの活動を続けています。

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